がん免疫栄養療法のご案内
当院で行われている、がん免疫栄養療法についてご案内します。
伊賀市立上野総合市民病院では、がんの進行や抗がん剤治療の副作用などで、栄養状態が悪化し、積極的な治療の継続が困難になった患者さんのために、慢性炎症反応を抑え筋肉量を増やす栄養支持療法を実施しております。
外来化学療法室
当院では、施設基準に準じた治療室で抗がん剤治療を安全に実施するとともに、治療中のさまざまな苦痛に対して細やかなケアや指導をさせていただいています。
三重県では、がん診療連携拠点病院である三重大学医学部附属病院を中心に、二次医療圏では一ヶ所程度の地域がん診療連携拠点病院が整備されています。しかし、それらの施設は三重県東部に集中しており、本来のがん医療の目的である「社会的役割も含め地域で暮らしながら治療が継続できる」が難しい状況です。がん診療連携病院である当院は、がん免疫栄養療法を実施することで、その役割を担っています。
特色のある医療内容
がん化学療法は外来での治療が中心になっており、外来化学療法室では安全で質の高い医療を行っています。
専任の薬剤師による抗がん剤の調剤および、患者様への治療スケジュール、副作用とその対応方法、日常生活の注意事項などの説明を行っています。
治療中は専任の看護師による細やかな患者観察や日常生活指導を行っています。
がん患者様への相談支援を行っています。
免疫栄養療法室
がんによる代謝異常に関連した体重減少およびそれに伴うQOLの低下は、化学療法の効果のみならず患者さんの生命予後にも大きく影響を及ぼします。この病態は、免疫栄養療法を含めた適切な栄養療法を介入することにより、可逆的に改善できる可能性が近年の研究の進歩により示唆されています。そこで、免疫療法室においては、治療を行われている全ての患者さんに対して、骨格筋量をはじめとした体組成分析やデータをもとに栄養評価を行うとともに、適切な栄養療法を医師、管理栄養士、看護師、薬剤師それぞれの立場から説明および指導をしています。
実績
「がんプロフェッショナル養成プラン」大腸がんに関するチーム医療研修 修了