上野総合市民病院だより

 上野総合市民病院では、医療技術部として薬剤課、栄養管理課、臨床検査課、リハビリテーション課、放射線技術課、臨床工学課の6部門が設置され、医師や看護師と連携し、チーム医療に取り組んでいます。このコーナーでは、各部門の活動を紹介します。

薬剤課

2021/7

 病院の薬剤師は医薬品管理、調剤業務に加え、病棟業務を担います。上野総合市民病院では、10人の薬剤師と助手2名で入院時から在宅療養までシームレス(途切れることなく)に薬剤管理を行い、正確な調剤及び情報提供で診療(医療と看護)を支援しています。

 すべての病棟に薬剤師を配置し、入院時には患者さんが日常に飲まれているお薬を調べ、医師に情報を提供し、継続して使用するお薬については、配るためのセッティングを行い、看護業務の軽減とともに正確な投与を目指しています。この際、重複投与などの適正使用に関する情報提供を行う等、ポリファーマシー(多剤服用)に関する取り組みも行っています。入院中は、使用するお薬について患者さんへの説明や効果、副作用のモニタリング等、薬剤管理を実施しチーム医療の一員として情報を共有し医療の質向上に取り組んでいます。

 また、退院時には、今後お飲みいただくお薬についてや入院中のお薬の使用状況などを記載した「薬剤情報提供書」を作成し、患者さんご自身やご家族等が薬のことをよく知り、理解して治療に参加していただけるよう日々努力しています。

  最近の取り組みとして、①がん治療、特に外来がん化学療法時の開局薬剤師への情報提供、②心不全による増悪・再入院予防、そして生活の質(QOL)の改善を図ることを目指し、チーム医療に参画しています。いずれも在宅での継続した治療管理(薬剤管理)による医療の質向上が目的です。このため、開局薬剤師の皆さんと毎月「薬薬連携研修会」を行い、顔の見える関係を構築し、在宅療養における「かかりつけ薬局」での患者さんの薬剤管理を支援するとともに、入院時から在宅療養までシームレスな医療の展開を目指しオール薬剤師で取り組んでいます。

(上野総合市民病院 薬局長 福森和俊)